【海外生活4年目突入】長い海外生活だからこそ経験すること3選

マインド

誰もが一度は憧れる海外生活

近年はワーキングホリデーも有名になり、若い年代から海外に挑戦する方が増えています。

自分もその一人でした。

ワーキングホリデーから始まった自分の海外生活も、気づけば4年目に突入しました。

同じく海外生活の長い友人に、

「海外生活4年目に入った」

と伝えると、

「日本人のワーホリの人とかは、1、2年で帰国する人が多いから、かなり先を行っているね」

と言われました。

「先を行っている?」

一瞬どういうことと思いましたが、おそらく、

・経験を積んできた。

・海外ベテランになってきた。

そういうことを言いたかったのかなと思います。

確かに、日本で生まれて一般的に海外生活を3年以上経験することは、なかなかないと思います。

そこで、今回は、

こんな方におすすめ
✅これから海外生活に挑戦しようと思っているあなた
✅現在海外に来ていて、これから海外に残るか日本に帰国するかで迷っているあなた
✅海外からすでに日本に帰国しているあなた

そんなあなたに、日本と比べた海外生活、自分の場合はオーストラリアの良さや自分の今の心境について話し、少しでもあなたの将来設計の参考にしていただければと思います。

自分の海外生活歴について

本題に入る前に、自分の海外歴を軽く紹介します。

2021年9月ワーキングホリデーでカナダのトロントに1年。

2022年9月ワーキングホリデーでオーストラリアのメルボルンに1年。

2023年9月から現在まで、学生ビザでメルボルンのクッカリー(料理カレッジ)に在学中。

2024年10月現在で、4年目に突入しています。

今後、2025年7月にクッカリーを卒業予定で、卒業後、卒業ビザ(485ビザ)を申請し、シェフとしてオーストラリアの永住権を目指します。

【海外生活4年目突入】長い海外生活だからこそ経験すること3選

生活の質が下がるからこそ

まず、3年前の自分と比べて、海外に来て一番変わったと感じることについてです。

それは、幸せの感じ方・捉え方です。

つまり、今までなんとも思わなかった些細なことで、ハッピーになるようになりました。

同じことでも、感じる人生の満足度が上がったとも言えるでしょうか。

自分が滞在したオーストラリア・カナダは、日本より圧倒的物価高です。

生活の質は日本よりかなり落ちました。

実際、家は月12万払ってシェアハウス、車なし、外食も多くない。謎の節約精神で高い買い物をする気にならない、言語も通じない。

と、客観的に見て、日本の生活の方が生活の質は良かったです。

なので、海外1年目の時は、「仕方ない」「こんなもん」と我慢していました。

しかし、こういった生活をしていて何が起こるかというと、仕事でのちょっとした成功、日常の英会話での気づき。

こう言ったちょっとしたことを普通以上に喜べるようになりました。

生活の質を落とすことで、些細なことが何倍も嬉しくなる。

これは想像すれば、理解できると思いますが、まさにそれです。

ボディービルダーが減量末期に食べるたった100g のお米が、何よりもご馳走に感じる原理と同じです。

一般的に、日本人が日本で生活すると言うことは、土台で言うと最高品質です。

これ以上いい環境はありません。

つまりその土地を離れると言うことは、生活の質を落とすと言うことです。

海外生活は、やたら自由、ワクワクみたいなイメージが先行しがちですが、実際客観的な生活の質は落ちる人がほとんどではないでしょうか。

意外な落とし穴です。

ですが、人は慣れます。

質を落とした生活に慣れると、まず、今までの生活に感謝します。

そして、今までなんとも思わなかったことが、幸せに感じます。

「なんでもないようなことが幸せだったと思う。」

by高橋ジョージ。

経験上、生活の質を落とすと言うことに対して、やはり日本がいいと思うか、それが癖になるかで、海外生活の別れ道になるかと思います。

繰り返しますが、日本人が日本で生活することは、すでに最高品質。

衣食住の質は海外に出た瞬間に落ちる。

それは確定事項。

それを楽しめるかが大事。

結局、海外でも継続は力なり

次に自分のキャリアについてです。

自分が、海外に来た理由の一つに、キャリアチェンジという目的がありました。

日本では4年間、小学校教員をしていました。

しかし、将来に限界を感じ、辞めることを決断しました。

そして、海外に来てからは、トロントのジャパレスで9ヶ月キッチン補助。

オーストラリアに来てからもキッチンハンドという、下の身分で働いてきました。

かれこれ、約2年半キッチンで働いてきましたが、先日、新しいレストランでの採用が決まり、初めてcommis chefというポジションで採用されました。

飲食経験がない方は、耳馴染みのない言葉かもしれませんが、シェフの一歩手前、ジュニアシェフのようなポジションです。

簡単にいうと初の昇進です。

教員の道を諦め、飲食で一からスタートし、ずっとキッチン補助のポジションにいましたが、ようやくシェフとしての一歩が踏み出せました。

正直、名前が変わっただけで、やることは変わらないし、給料もそこまで上がりませんでしたが、正式にchefとして採用されたことにすごく喜びを感じました。

知り合いにカメラマンがいます。

彼に、

「カメラマンはいつからプロのカメラマンと名乗れるの?」

と質問したことがあります。

彼は、

「自分がプロのカメラマンと思い切った瞬間から」

と答えました。

シェフも似たところがあります。

これといった資格があるわけではない職業だけに、肩書きが曖昧でした。

しかし、今回、commis chefというポジションを言われた時に、初めて「あ、自分もシェフなんだ」と実感しました。

ずっと、所詮、大学のアルバイトの延長と自分の仕事を思っていました。

ですが、ついにアマチュアからプロになる時がきたと思いました。

苦節3年。

キャリアチェンジの道を選んだ結果が、初めて客観的な形で現れた瞬間でした。

親に反対されながら教員という安定の職を捨て、皿洗いから始まったキャリアチェンジでしたが、ようやく親にも話せるレベルに来たかなと少し安堵した瞬間でした。

別にこれは、海外にきたから得られた経験ではありませんが、日本に帰国する選択をしていた場合、今のポジションにはいなかったので、そう言った意味では続けてきて良かったと思います。

継続は力なり。

自分のように海外に来て、いろんな経験をしたい、自分を変えたいというあなたの刺激になればと思います。

出合いと運

最後に、自分が思う海外生活の本質についてです。

海外生活を始めて3年、本当にたくさんの人々に出会いました。

国籍で考えても、30カ国を超える多種多様な文化の違いを持った人々に出会いました。

これだけの多種多様な人たちに出会えたのは、カナダ・オーストラリアという多国籍の国ならではのことだと思います。

最近、フィリピン人で、ハンバーガーの早食いで世界記録を持っているという子がいて、小林尊とも戦ったことあると言っていて、驚かされました。

そんな出会いの中で、いい出会いもあれば、最悪の出会いもありました。

いい出会いは、職場環境、プライベート、全てに繋がります。

悪い出会いは、全てを台無しにします。

なのでいい出会いに巡り会えるかどうかは、海外生活において非常に重要です。

最高のハウスメート

人生において、心の底から誰かを尊敬し、その人のようになりたいと思える人に出会えることはそうありません。

ですが、自分のハウスメートは、その一人です。

ベネズエラが産んだ中年イケメン親父ですが、今や自分にとって人生の師匠です。

人との接し方、仕事への向き合い方、プライベートの過ごし方。

10年後、こうなりたいという全てが詰まっている人です。

彼に出会う前、シェアハウスは、苦痛でしかありませんでした。

朝から爆音で会話している奴がいたり、共用キッチンをこれでもかと汚す奴がいたりしました。

海外だし、仕方ない。

半ば半分諦めていました。

そんな常識を覆したのが今のハウスメートです。

メルボルン生活の知恵、これ全てを彼から学んでいると言っても過言ではありません。

たった一人の出会いが、自分のメルボルン生活を何倍も豊かにしてくれました。

人生最悪の同僚

人生最悪の同僚と仕事をしたのもこの1年でした。

自分はメルボルンの小さいカフェのキッチンで長い間、働いていました。

当時、キッチンスタッフの入れ替わりが激しく、新しいシェフが来ては、すぐ辞めるを繰り返していました。

そんな中に、やってきたのが彼でした。

彼は、最初の数ヶ月は普通に働いていましたが、だんだん仕事に遅刻するようになり、仕込みも雑になるようになりました。

シフトの日に、急用が入ったと言って突然来ないなんてことも頻繁に起こるようになりました。

極め付けは、彼がカフェを辞めることをボスに伝えた日のこと。

「俺はもうすぐ辞めるから、今日働く気はない。」

と、小学生みたいなことを自分に言い張り、その日、ほとんど仕事をせず、スマホをいじっていました。

最後も、お昼時の一番忙しいタイミングで、突然いなくなり、そのまま彼が戻ることは二度とありませんでした。

どうやら、直前にボスからその日までのキャッシュを受け取り、お金が手に入ったからそのまま仕事を放棄して帰ったようでした。

今思い出してもとんでもないやつです。

彼と働いているときは、毎週何らかのトラブルが職場で起き、本当にストレスでした。

もう二度と顔も見たくない最悪の出会いでした。

このように、出会いは海外生活の明暗を大きく分けます。

そうは言うものの、自分が最高のハウスメートに出会えたもの、最悪の同僚に出会ったのもはっきり言って、ただの運です。

運が良かったから、彼に出会えたし、運が悪かったから彼に出会ってしまった。

自分はそんな風に思います。

自分の経験から伝えたいことは、海外生活は、出合いと運が全て。

いい職場を見つけられるか。

いい家を見つけられるか。

いいパートナーに出会えるかどうか。

その全てが、出合いと運に詰まっている。

そう言っても過言ではない。

3年間、海外に住んでの自分なりの結論です。

じゃあ、どうすればいいのか。

出合いと運なんか、どうすることもできないじゃないか。

そう感じたあなたへ。

その通り。

海外に来る前。

少しでも、海外生活を豊かにしようと、必死の英語の勉強をしたり、現地の文化について調べたり、色々なことをします。

もちろん、そういった努力は、スタートダッシュのためにすごく重要です。

今でも、もっと英語の勉強をしておくべきだったと思うことはたくさんあります。

ただ、長いスパンで考えた時に、海外生活の明暗は、出合いと運が分ける。

これが揺るがない結論。

だから、今充実した海外生活を送れているあなたは、自分が引き寄せた出合いと運を評価するべきだし、逆に、あまり楽しめていないあなたは、ただ今は運が悪いだけと開き直って欲しい。

これから、海外生活を始めようとする人も、結局は出合いと運と、気楽に考えて欲しい。

そんな風に思います。

最後に

先日、大学の友達から、一通の連絡が。

「タイムカプセルの手紙を受け取りに行くから、来れる人は来てくれ。」

10年後に開けると決めたタイムカプセルを開けるときがついに来たという連絡でした。

また、最近たまたま見ていたYouTube。

そこで、ワンピースのスリラーバーク編が17年前だと知りました。

月日が経つのは本当に早い。

10年前を振り返ると、自分が海外でこんな暮らしをしているなんて微塵も想像していませんでした。

自分は、海外生活を始めて、辛いこともたくさんありましたが、なんだかんだこの選択をして良かったと今は思えています。

そして、今は永住権に向けて、シェフとしての経験を積んでいます。

人生100年時代の今。

挑戦しないことが、何よりももったいないと思います。

これから、海外に挑戦しようとしているあなた。

楽しみましょう。

結局は、出合いと運だから。

自分と同じように海外で経験を積んでいるあなた。

初心忘れず、ともに海外を楽しみましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

この記事がどなたかの参考になれば、幸いです。

では、また。

study hard, play harder

Hiromu

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