これくらいは知っておかないと話にならないオーストラリアのカフェ事情
こんにちは。
現在、オーストラリアのメルボルンでクッカリーというカレッジ(料理の専門学校)に通っているHiromuです。
自分は、メルボルンカフェのキッチンで、早2年近く働いてきました。
働いて思うことは、当然ですが、メルボルンのカフェは日本のものとメニューも注文方法も大きく違うということです。
コーヒーの種類も豊富で、料理もメニューには写真がないので、全くピンときません。
日本でワインメニューを見て全くピンとこないのと同じ原理です。
全て英語対応であることも踏まえると、初めての方はまず間違いなく困惑します。
そこで今回は、自分の経験を踏まえ、オーストラリアのカフェ事情について知っておいた方がいいと思うことを、キッチンスタッフの立場からお伝えしたいと思います。
✅カフェでの注文がよく分からないあなた
✅ワーホリ等で日本からオーストラリアの情報を調べているあなた
自分の経験はオーストラリアでもメルボルンのみです。
ですが、他の都市でもそこまで大きく変わることはないと思うので、別の都市に住んでいる方や住もうとしている方にも参考になるかと思います。
また、繰り返しますが、今回は、キッチン視点で知っておいた方がいいことです。
ですが、バリスタなどフロント志望の方でも、オーダーをとる時などに役立つ情報はきっとあると思いますので、ぜひ最後までご覧ください。
補足
一言にオーストラリアカフェと言っても、コーヒーとサンドイッチのみのテイクアウト専用カフェや、韓国風・日本風カフェなど、実は種類が様々です。
ですが今回は、breakfast & lunch がある一般的なカフェの話を想定しています。
【知って得する】オーストラリアのカフェ事情について
パンの種類・卵の調理方法
まず、メルボルンの、ど定番のbreakfast注文方法に、egg mealというものがあります。

これは、まずパンの種類と卵の調理方法を選択して、さらにサイドメニューを追加で注文するという方法です。
パンの種類は大体がどこも3種類くらいかと思いますが、定番をいくつか紹介します。
・sourdough

・multigrain

・white bread

他にもgluten-free bread、ciabatta、brioche、bagelなどなどかなりの種類があり、サンドイッチならこのパン、バーガーならこのパンなど、お店によっても様々です。
次に卵の調理方法ですが、主に3種類あります。
・pouched egg

・scramble egg

・Fried egg

この3種類から好きな調理方法を選び、注文します。
このように、好きなパンの種類と卵の調理方法を選んで注文するのが、egg mealです。
また、メニューにはありませんが、パンを注文した場合、店員さんにいえば
・butter
・jam
・vegemite
・peanut butter
この辺りは、無料でくれるカフェが多いです。
ホテルの朝食バイキングをイメージしてもらえるとわかりやすいかもしれません。
日本のカフェにはあまりないスタイルなので、なかなか注文しづらいですが、キッチンで働いていると半分以上はこのegg mealというくらいオーストラリアではメジャーな注文方法です。
その他の定番メニュー
egg meal以外にも定番メニューがあるのでいくつか紹介します。
・Benny

日本だとエッグベネディクトと言われるbreakfastの定番です。
本来はEnglish muffinにpouched eggを載せてhollandaise sauce(バターと卵でできたソース)をかけて食べるニューヨーク発祥と言われるメニューですが、メルボルンでは、English muffinの代わりにrostiと言うハッシュドポテトみたいなものを使ったり、別のパンを使ったりと種類は様々です。
・Big brekkie

先程のegg mealに人気のあるサイドメニューをあらかじめ追加したセットメニューです。
単体でサイドメニューを注文するより割安になっていることが多いです。
あれこれと自分で注文するのが面倒な方やガッツリ食べたい方に人気なメニューです。
・Smash avo

bennyと肩を並べるメルボルンのど定番メニューです。
Sourdoughやmultigrainの上に砕いたアボカドを載せたものです。
お店によって、pouched egg、cherry tomato、feta cheeseなどが載っていたりします。
他にも、corn fritterやchili scramble eggなどたくさんの定番メニューがあります。
メニュー以外で知っておいた方がいいこと
食事制限されているお客さんが多い
日本と比べてオーストラリアは、様々な理由から、食べられる食べ物に制限がかかっている方が多いです。
英語だとfood preferenceやdietary requirementなどと言います。
ヴィーガンやベジタリアンは有名なので聞いたことがある方も多いかと思います。
他にも、celiacという小麦類に含まれるグルテンが食べられない方や、dairy freeと言う乳製品を含まない料理を好む方など本当に様々です。
特にceliacなどは命に関わることなので、これからカフェで働いてみたい方などは、事前にどんなものか知っておくことをお勧めします。
細かい注文も多い
食事制限とは別に、かなり細かいオーダーをされる方も多いです。
例えば、パンのトースト加減をwell doneにしてくれとか、ベーコンをガリガリになるまで焼いてくれなどです。
他にもメニューにトマトが書いてあって、「トマトが嫌いがから代わりの野菜を入れてくれ」みたいなオーダーも多くあります。
「ハンバーガーのバンズなし」
「チキンサンドイッチのチキンなし」
など、結構なんでもありな注文もよくあります。
日本だと、そこまで細かく注文する方は少ないかなと思いますが、結構幅広くお客さんの要望に応えるイメージがあります。
チップ文化はないけど
基本的にオーストラリアにはチップ文化はありません。
カナダに住んでいたときはほぼ強制的に払っていましたが、そのような圧力はありません。
ただ、お客さんによっては、料理が美味しかったりサービスが良かったりするとチップをくれるお客さんもいます。
自分は、ある日いつものようにキッチンで働いていると、お客さんから「人生で一番美味しいニョッキだった」と言って$50もらったことがありました。
細かいオーダーが多い分、満足いった場合は、お返しをくれるお客さんも多いです。
まとめ
以上、ここまで【知って得する】オーストラリアのカフェ事情についてについてまとめました。
ワーホリの方などは、コーヒーだけを飲む方も多いと思います。
ただ、たまには、ゆっくり座ってオーストラリアのカフェメニューを食べるのも異文化交流になって、いい勉強になると思います。
また、観光でオーストラリアに来られた方は、ぜひお気に入りのカフェを見つけて優雅なbreakfast & lunch を楽しんで欲しいなと思います。
最後までご精読ありがとうございました。
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最近、隙間時間のa cup of happiness 「めるぼるんるん」と言うポッドキャストも始めました。
メルボルンの生活について音声でも配信していくつもりです。
興味のある方は隙間時間にぜひ、聞いていただきたいと思います。
以上です。
Hiromu
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