こんにちは。
現在、オーストラリアのメルボルンでクッカリーというカレッジ(料理の専門学校)に通っているHiromuです。
突然ですが、これを読んでいるあなたは、自分の英語スピーキングにどれほど自信があるでしょうか。
自分のようなアラサー世代は、学生時代、リーディングやライティングに力を入れていて、スピーキングはほとんどしてこなかった。
だから、全然話せない。
単語は知っていても、その場面で出てこない。
なんて方も多いのではないでしょうか。
✅どうすれば、スピーキングが上達するのかわからない。
✅自分のスピーキングに自信を持てない。
今回は、そんなスピーキングに悩むあなたに、海外生活も2年を超え、少しずつスピーキングに自信を持てるようになってきた自分が思う、スピーキング上達のコツ3選を紹介したいと思います。
今回の記事は、英語初心者向けで、自分の言いたいことをある程度話せるという中級者・上級者の方には、あまり参考にならないかもしれません。
ただ、共感できる内容があれば、自分の経験が間違いではなかったという証明になるので、英語中級者・上級者の方にもぜひ読んでいただきたいです。
自分のスピーキング力について
本題に入る前に、自分の現状を軽く紹介したいと思います。
自分は、過去にIELTSのような英語の試験を受けたことがないので、客観的に自分のスピーキング力を証明するものはありません。
ただ、これまで、カナダで1年、オーストラリアで1年ワーキングホリデーで過ごしました。
その間、一度も日本には帰っていません。
オーストラリアのワーホリが終了してからも、すぐオーストラリアの学生ビザに切り替え、約半年が経ち、今に至ります。
なので、合計2年半英語環境で過ごしてきました。
現在の生活でも、学校、職場、家、全て日本人が一人もいない環境で過ごし、毎日英語で会話しています。
そんな生活をしていると、流石に2年半前と比べるとスピーキングが上達したと、客観的な数字はないにしろ思います。
そんな自分が、今だからこそ思う、スピーキング上達のきっかけとなったポイントを紹介できればと思います。
また、今回は、語彙力を増やすとか、文法をしっかり勉強する、といった当たり前のことは省略し、意識していないけど意外と大事、みたいなところをお伝えできれなと思います。
【英語初心者向け】英語のスピーキングが上達するコツ3選
副詞を使う
スピーキングが上達したと客観的に判断できる観点の一つに、長い文章を話せるようになるということがあると思います。
その長い文章を話せるという観点において、副詞を織り交ぜて話すというのはすごく大事です。
I like soccer.ではなく、あえてI really like soccer.
He’ll be late.ではなく、あえて He’ll be late for sure.
For sureは副詞なのかという文法的なことは置いておいて、伝えたいことは、副詞に限らず、イメージとして、別に言わなくてもいいことをあえて言って、文章を長くする意識を持つと言うことです。
そしてそのとっかかりとして、副詞を覚えるのがいいかなと個人的に思います。
自分は、カナダの語学学校に行っていた時、collocationというものを勉強をしました。
collocationとは、簡単にいうと、この単語には、この単語が定番で合うよねみたいな話です。(例えば、Fast food. Quick foodとか、Early foodとは言わないよね。みたいな話)
もう2年以上前の話ですが、いまだに覚えています。
そのパターンの一つで副詞のcollocationを勉強しました。
そこでは、extremelyときたらhotやlarge、completelyときたらfullやdifferentが後に来るよみたいなことを勉強しました。
要は、Today’s hot.ではなく、Today’s extremely hot.ということで意味の度合いを表すみたいなことなんですが、この、度合いを表すための、ある意味無駄な単語を”あえて話す”というのがポイントです。
たった一言なんですが、その一言が、普段の自分の話し方にアクセントを加え、「あれ、普段より話せてる?」という自信に繋がります。
特に、強調する表現として、何でもsoやveryを使ってしまっている方には、この副詞を覚えることをお勧めします。
自分の話し方の幅がかなり広がると思います。
Today’s so hotではなく、Today’s extremely hotやquite hot、fairly hotと言ってみると言った感じです。
Googleでcollocation 副詞とかで調べると普段使えそうな表現がたくさん出てくると思います。
語彙力を増やすという当たり前の話をしないと言った矢先に、いきなり語彙力の話ですが、個人的に副詞はスピーキング上達においてものすごく重要だと思います。
自分の経験を振り返っても、最初は意識的に、soやveryを使わず、別の表現で話すようにしていた記憶があります。
また副詞は、Honestly, Actually, Obviouslyのような、会話の切り口で使える言葉でもあるので、テキストで出てきた絶対に日常で使わないだろう単語の意味を覚えるより遥かにスピーキングに効果的です。
日本語を簡単な日本語に変換する癖をつける
英語がうまく話せなかった時の自分と、今の自分を比べた時に、圧倒的に伸びたのが、語彙力というより”わからない表現を言い換える力”かなと思います。
もっと単純にいうと、日本語を簡単な日本語に変換する力です。
最近あった例で、中途半端という言葉があります。
中途半端と言いたくて、どうしても英訳が出てきませんでした。
その時、自分は「中途半端=途中でやめてしまう」と簡単な日本語に変換して「always stop something I want to do in the middle」みたいな感じで言った記憶があります。
後日Googleで調べても「Incompleted=未完全な」としていて、中途半端の完全な直訳は英語には存在しないことがわかりました。(近い直訳はあります)
英語と日本語は、違う言語です。
当然、直訳できない表現がたくさんあります。
そうなった時に、浮かんだ日本語をいかに噛み砕けるかがかなり重要になります。
そして、一見簡単そうに見えるこの日本語→日本語の変換が、意外とできません。
なぜなら、普段日本人同士の会話で日本語の言い換えなど、ほとんどしないからです。
普段の日本人同士の会話で「えっ、中途半端ってどういう意味?」なんて聞かれることはまあないでしょう。
だからこそ、咄嗟に言い換えるのが難しいのです。
なので地味ですが、この日本語を簡単な日本語に変換する練習をすることが重要です。
その延長で、たとえ英訳ができたとしても、他にどうやって言えるだろうかと考えるのも重要です。
例えば、I live in 田舎.
田舎を英語で言いたいと思って、Googleで調べるとcountrysideと出てきて「へーカントリーサイドって言うんだ」で満足するのではなく、自分の知っている言葉で訳す練習をすることが重要です。
これを読んでいるあなたなら、田舎を日本語でどう説明しますか。
「田舎=小さい町、人が少ない街、大きくない街」
自分の頭だとこんな感じで変換されます。
そしてsmall cityやless people city, not big cityみたいに文法はぐちゃぐちゃでも、確実に意味は通じる表現を使うことができます。
一見簡単そうですが、普段、田舎と言えば、説明なしに通じる世界にいた人が、咄嗟にやろうとすると意外と難しく、慣れが必要です。
他にも自分はよく、I like baseballみたいなあえて超簡単な表現を色んな表現に言い換える練習を頭でしていました。
例えば、
・I really like baseball → あえて余計な副詞を入れるパターン
・I love baseballっ→似た動詞に変えるパターン
・My favorite sport is baseball→主語を人ではなく、もの・ことにするパターン
・Baseball is my favorite sport→目的語を主語に持ってくるパターン
伝えたいことは同じでも、別の表現でも言えるというのが重要です。
要はこれも、日本語を別の日本語に変換して話す練習があってこそできるようになります。
そして、この言い換えの癖を頭でつけていくことで、いざ、新しい言葉の壁にぶち当たった時に、瞬時に言い換えて言葉が出やすくなります。
まじです。
個人的に、日本語を日本語に変換するときは、小学生にでも伝わる日本語に直すとどうだろうと頭で考えて変換しています。
「中途半端は、小学1年生には難しいな。彼らには、何といえば伝わるだろう?」
みたいな感じです。
補足で、スピーキングがうまくなると英語脳ができて、日本語が頭からなくなるとよく言います。
それは事実で、自分も、昔より日本語で考える時間はかなり減っています。
ただ、この日本語を噛み砕く癖は、その前段階として、確実に存在するし、必要な力かなと思います。
英語特有の逆転現象に慣れる
最後は、自分が今最も悩まされている日本語と英語の語順の違いについてです。
シェフとして働いていると「ハムの代わりにベーコン」みたいな、注文の変更がよくあります。
ここで、日本語だと「ハムの代わりにベーコン」ですが、英語だと「Becon instead of Ham」になります。
要は、ハムとベーコンの前後が逆転します。
この逆転現象が、英語には至る所にあります。
3分の1→ one third
7時15分→Quarter past seven
昨日届いたチキン→ the chicken that delivered yesterday
伝えたいことは~→What I want to say is ~
こんな感じでとにかく逆転しがちです。
つまり日本語は、説明(ハムの代わりに)が前にきて最後に伝えたい言葉(ベーコン)がくるのに対し、英語は最初に伝えたい言葉(Becon)がきて、その説明(instead of Ham)が後にくるということです。
この逆転現象に慣れることが、英語スピーキングにおいて非常に重要です。
特に、先ほど話した長い文章を話すという面において必須の力です。
大事なので繰り返すと、This is the chickenみたいに、先にこれは〇〇と言いきる。
そして後に、説明の文章を入れるのが英語です。
日本人の感覚だと「これはチキンです。昨日届いた」と言われても「は?」となります。
国語で習う倒置法をイキって取り入れた痛い奴みたいで、自然ではありません。
ですが、英語では、これが自然な語順です。
I met the guy who studies Japanese.
The restaurant that I went yesterday was great.
This is how I learned at my previous cafe.
高校で、関係代名詞として習った文法ですが、日常でもっとも使うし、聞く文法と言っても過言ではありません。
この辺の文法がぼやっとしている方は、ここだけでも軽く見直すことをお勧めします。
まとめ
以上、英語のスピーキングが上達するコツ3選を紹介しました。
✅日本語を簡単な日本語に変換する癖をつける
✅英語特有の逆転現象に慣れる
こんな感じです。
自分も最初は、本当にカタコトの英語から始まりました。
だからこそ、うまく言いたいことが言えない人の気持ちがよく分かります。
経験から言えることは、スピーキングは、闇雲にやっても伸びないし、考えないと伸びないです。
これは、あくまで自分が意識してよかったことで、人によってこの感覚は違うと思います。
大事なのは、自分なりにトライ&エラーを繰り返して、もがくことです。
色んな人に会い、色んな国籍の話し方に触れる中で、徐々に伸びます。
特効薬はありません。
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ある日、マイ包丁を買おうとナイフショップに行きました。
その時、研ぎ師の方に「包丁は、キャリアに応じて必要な時に必要な形の包丁を買うのが理想。いきなり何本も持つ必要はない」と言われました。
語彙力や文法の勉強も同じだと思います。
トライ&エラーすることが大前提で、そこから自分に必要な知識を少しずつ付け加えていくのがベストな勉強法だと個人的に思います。
この記事が、どなたかの英語学習の動機付けになれば、幸いです。
普段は、海外生活で感じることを言葉にしています。
よければ、他の記事も合わせてご覧ください。
最後まで、ご精読ありがとうございました。
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