オーストラリアのジャパレスって、実際どんな感じ?
こんにちは、海外移住を夢見るアラサーhiromuです。
2022年9月末にオーストラリアのメルボルンで2ヶ国目のワーホリをスタートさせました。
1ヶ国目のカナダのワーホリの経験についてはこちらの記事にまとめました。
今回は、日本食レストランでのキッチンハンドとしての仕事を半年間経験したので、実際メルボルンのジャパレスの仕事は大変なのかと言うところを深堀していきたいと思います。
✅週末の時給アップや昇給について
✅実際に働いて驚いたこと
日本でもオーストラリアへの出稼ぎが取り上げられるなど、何かと注目されているオーストラリアワーホリ。
その際、多くの方が働くであろうジャパレスの実態について、気になるあなたに必見です。
最低賃金以下で重労働をさせられるなんてことも噂になるなど、色々と闇の深いオーストラリアワーホリのリアルを少しでもお伝えできればと思います。
これから紹介する内容は、自分が働いていた職場です。
あくまで一例として参考にしていただければと思います。
【週末の時給アップがもらえない!?】オーストラリアのジャパレスの実態。ワーホリ経験談
本題に入る前に、働くまでの流れを軽くお伝えします。
◯カナダのトロントでワーホリ中、9ヶ月間ジャパレスでキッチン勤務。 ◯英語力中級。 ◯メルボルン移動後、日本人向けの求人サイトで現職場の募集を見つけ、キッチンハンドとして応募。 ◯カジュアルジョブでの採用、週30時間程度の労働、時給30ドル+superannuationとジョブインタビューでマネージャーから言われる。
こんな感じです。
時給だけ見ると条件としては、かなりいい方だと思います。
現在のカジュアルジョブとしての最低賃金は$26.73と言うことも踏まえても、余裕で最低賃金超えでした。
補足:カジュアルジョブについて
カジュアルジョブとは、日本では聞き馴染みがないと思いますが、フルタイムの人だけでは人手が足りない場合のピンチヒッター的なポジションです。
日本で言う、イベントごとだけ呼ばれる派遣社員的な存在です。
なので、シフトもフレキシブルで、いきなり「明日暇だから来なくていいよ」と言われることもあリます。
不安定な分フルタイムより、時給が高いと言うメリットがあります。
ほとんどのワーホリの方は、フルタイムより時給のいいカジュアルジョブで仕事を探す方がほとんどです。
詳しくは、こちらの記事を参照ください。
カジュアルジョブのシフト(ロースター)ってどんな感じ?
では、実際働き出してみてのシフトについて紹介します。
結論、振り返ると週ごと、月ごとに労働時間はかなりまちまちでした。
週40時間以上働いた週もあれば、週10時間しか働かない週もありました。
最初ジョブインタビューの際は、最大週38時間まで働いてもらうかもしれないと言うことをマネージャーから言われていました。
ただ実際は、最初の1ヶ月は週20時間程度(1日4時間✖️5日)でした。
基本的に自分のようなカジュアルジョブ採用の人で週38時間(1日約8時間労働)も働ける人は、少ないです。(週20時間程度が一般的)
なぜなら、雇用者側的に週40時間も働かせるなら、最低賃金の安いフルタイムの人を雇った方が賃金を抑えられるからです。
キッチンだけでなく、バリスタの仕事をしている方も、週20〜30時間くらいしか働けていない方が多いです。
しかし、働き出して1ヶ月ほど経った後、急にシェフの一人が辞めることが判明しました。
そこから労働環境が大きく変わりました。
マネジャーは「新しいシェフが見つかるまでは、今のメンバーでやっていく」と言って、自分の労働時間は週20時間1日4時間✖️5日)から週35時間(1日7時間✖️5日)程度に急増しました。
そして、新しく雇うと言っていたスタッフは一向に来ず、結局新しいスタッフが雇われるまで約3ヶ月近く人手が一人少ない状況で集約35時間近く働いていました。
年末年始の長期休業明け、しばらくすると、ようやく新しいスタッフが雇われました。
と同時に、労働時間は再び減っていきました。
また、予約状況をみて、予約が少ない日は、丸一日オフになったり、2〜3時間だけ働いて帰るなんて日もありました。
このように、自分が働いていたジャパレスでは、スタッフの人数や予約状況でかなりシフトが変動しました。
他のキッチンスタッフなどは、朝はカフェ、夕方にレストランで働くと言う人もかなりいました。
シフトが不安定な一方、時給は良かったので、個人的には満足していました。
週末の時給アップや昇給について
ご存知の方も多いと思いますが、オーストラリアには、週末やホリデーに働く場合は、時給を引き上げるという法律があります。
詳しくは、Fair workのHPをこちらからご覧ください。
ただ、実態は、ローカルのレストランなどでは時給アップは行われていないところも多いと言うことを事前に聞いていました。
では、実際自分のレストランはどうだったかというと、週末の時給アップは全くありませんでした。
祝日は基本的に店を閉めていたので関係ありませんでしたが、土日は毎週働いていましたが、時給は平日と同じでした。
一度そのことについてマネージャーに聞いたことがありました。
そこでは、「うちは、ローカルレストランで週末のエクストラチャージもしていない。(cityのレストランでは週末は10~15%のチャージを取る店がほとんど)忙しさもそれほど平日と変わらないから、時給をあげることは難しい」と言われました。
それを聞いて、「いやでも法律で決まっている」と言い返すべきなのかもしれませんが、他のスタッフも同じ条件だったことや自分の英語力ではなかなかネイティブに言い返すのは難しいだろう思ったので、詳しくは問いませんでした。
結局、週末手当てがもらえることはありませんでした。
週末の時給アップは、大きいチェーン店や規模の大きいレストランなどは法律を遵守しているようですが、個人経営の小さいレストランなどは、まだまだ行き渡っていないのが現状のように思います。
周りの友達も、シティ内で働いている方は、時給アップしていましたが、少し郊外に出てローカルのカフェなどで働く方は、もらえていないようでした。
これはオーナーのさじ加減なので、ジョブインタビューの際、確認して、納得できない場合は、別の職場を探すべきです。
ただ正直、仕事探しが難しい今、完璧な条件の職場を見つけるのは簡単ではないので、どこかで妥協する必要はあります。
次に昇給について、オーストラリアでは自分から交渉をしないと一生時給が上がらないと聞いていました。
日本人の感覚だと、自分から給料をあげてくれと言うのは、かなり抵抗があります。
自分も過去にそんな交渉をしたことは一度もありませんでした。
ですが、先ほど言ったように、スタッフが一人辞めた後、労働時間と仕事量が急増しました。
また、ジョブインタビューの際にも「時給については、定期的に仕事内容などをみて相談させて欲しい」と言っていました。
なので、働きだしてから4が月ほど経った時に、マネージャーにそのことについて相談しました。
話し合いの中で、仕事ぶりについては評価してもらい、検討すると言うことを言われましたが、結局時給が上がると言うことはありませんでした。
個人的に何も言わなけれが、時給が上がることは確実にないので、スッタフが減ったことで仕事量が増え、責任が増したタイミングでの相談だったので、いけるかなと思いましたが、思うようにはいきませんでした。
ただ、明らかに仕事量が増えたり、責任が増していると感じたタイミングで給料の相談をすることは、非常に大事です。
実際に働いて驚いたこと
最後に約半年間の勤務で、日本ではまず起きないであろうとトラブルがいくつかあったので紹介しようと思います。
・給料の間違い
自分のレストランでは、1週間ごとにPayslipと言われる給料明細がメールで届いて、その後口座に振り込まれるのですが、Payslipをみたときに明らかに労働時間が間違えていると言うことがありました。
すぐにマネージャーに確認して、差額を振り込んでもらいました。
驚くことに、同じミスがその後も何回かありました。
労働時間はアプリを使って自分たちでも把握できたので、自分はpayslipが届くたびに毎回自分で確認するようにしていました。
日本では、給料の振り込み間違いなどあまり聞いたことがなかったので、最初はかなり驚きました。
また、給料が振り込まれるタイミングも週によってまちまちでした。
ある週は木曜、ある週は金曜なんてことが頻繁にありました。
なので毎週必ず、給料が正しく振り込まれているかを確認することも必須です。
・サマーバケーション
オーストラリアでは、年末年始に長期休業をとるレストランがほとんどです。
ただ、その休む期間が郊外などのレストランは桁違いに長いです。
自分のレストランは、恐ろしいことにクリスマス前から1月末まで約1ヶ月半店を閉めていました。
その間、もちろん収入はゼロです。
カフェ等でも、2週間くらい閉める店が多いです。
お金をとにかく稼ぎたい方は、早めに年末年始の営業スケジュールを聞いて、遊ぶのか別の仕事を探すのかを考えた方がいいと思います。
・スタッフの入れ替わりが多い
これも日本との違いかなと思いますが、スタッフの入れ替わりが本当に激しいです。
自分たちのジャパレスでは、キッチンスタッフは比較的安定していましたが、フロントスタッフは本当に入れ替わりが激しかったです。
1日だけトライアルできて、それ以降は来ないなんてことがよくありました。
メルボルンは特に、単発の求人アプリがかなり普及しているようで、そこから応募している人が多いとマネージャーは言っていました。
日本とは違い、長く同じ場所で働くことに全く固執せず、合わないと思ったらすぐ辞めるみたいな考え方がメルボルンはかなり強いです。
また、仕事の掛け持ちをしている人もかなり多いです。
まとめ
ここまで、メルボルンのジャパレスの経験をお伝えしました。
✅週末の時給アップはなかった。昇給の交渉は試す価値はある。
✅給料明細の確認や、ホリデーの営業スケジュールなど日本の常識と違うことが多々ある。
こんな感じです。
冒頭にもお伝えした通り、これは、あくまで自分が働いていたジャパレスでの一例です。
いい職場を見つけ、時間を有効活用できれば、1年間のワーホリでもかなり稼ぐことができます。
これからオーストラリアで仕事を探す方や、現在すでに働いている方の参考になれば幸いです。
以上です。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
では、また。
Hiromu
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