【オーストラリア】メルボルンのクッカリーに通う学生の日常week9
初めに
聞き取れたふりをする。
英会話始めたての頃、必ずと言っていいほど経験したことがあるはずだ。
そんなことしたことないという人がもしいるのなら、人生で赤信号を渡ったことがないと言い張るほど虚言だ。
そんなことはありえない。
・一気に高速で話されて、とりあえずOKと言う。
・一度「sorry?」や「Pardon?」と聞き返して、さらに言われても理解できず、とりあえず「Yes/No」で答える。
あるあるだ。
この程度も聞き取れないのかと思われたくない。
会話の流れを止めたくない。
などなど理由はそれぞれだろうが、誰もが絶対したことがある”テクニック”だ。
自分も今でも毎日のようにしている。
そんな、海外あるあるの「聞き取れたふりをする」について、海外生活3年目に入った自分が最近思ったことを共有したいと思う。
自分と同じく、英会話に苦しむあなたに読んでいただきたい。
とある日
先日、ランゲージエクスチェンジ(ランエク)に久しぶりに参加した。
ランエクとは、いわゆる言語交換会だ。
国籍の違う人同士が集まって、お互いの母国語を教え合うイベントだ。
例えば、英語を勉強したい日本人と日本語を勉強したいオーストラリア人が集まって会話をするといった要領だ。
日本ではあまり馴染みがないかもしれないが、海外の大きな都市では割と頻繁に行われている。
英語の勉強になるのはもちろん、現地の人脈を広げる場としても有益な場だ。
自分もカナダのトロントにいるときから、何度か参加していた。
メルボルンにも似たようなイベントが結構開催されていて、メルボルンに来た当初、よく参加していた。
そんなランエクに先日、久しぶりに参加した。
そこでメルボルンに来た当初に知り合った、日本語ペラペラのオーストラリア人に再会した。
彼とは、何度がご飯に行ったり、他のランエクで会ったりと、度々近況報告をする仲だった。
彼は、すでに日本語がペラペラだったので、自分の英語の勉強のために基本的に英語で会話してくれていた。
当然、会話している中で、何を言っているか分からない場面が多々あった。
なので、例の聞き取れたふりテクニックを何度も使っていた。
そんな彼に、先日
「実は、今週でメルボルンにきて1年になる。自分の英語力1年前と比べてどう思う?」とふと聞いてみた。
そこで、彼から言われたのが
「うーん。そんなに変わらない。」
。。。
オーマイガー。
感覚の違い
個人的にこの1年で英語力はかなり伸びたと思っていた。
彼の言っている事はだいたい分かったし、言いたいこともスムーズに言えた。
来た当初は、こんなに会話が続けられなかった。
だから、そんなに変わらないと言われて「嘘だろ?」と思った。
冗談を言うようなタイプではないから、おそらく本心だろう。
まあ確かに、定期的に会っていたから変化は分かりずらい。
そもそも1年の自分の英語力の変化など、ネイティブにとっては大した変化ではない。
など、仕方ない理由はあれど、会話をしていての自分の感覚と相手の感覚の違いの差を強く感した。
聞き取れたふりをすることの末路
ここである仮説が生まれた。
聞き取れたふりをしていることは、自分が思っている以上に相手には気付かれていないと言うことだ。
そして結果として、自分が思っている以上に英語ができる人間と思われると言うことだ。
冷静に相手視点から考えてみた。
こちら側が全く何を言っているかわからなくても、聞こえたふりをすると相手側はどう思うか。
相手:「頷いてるし、ちゃんと聞けている。英語が十分できる」
とこっちが思った以上に解釈されるのではないか。
それはそうだ。
自分が日本語を話している時「この人日本語聞き取れていないな」と思いながら話すことはまずない。
頷こうもんなら共感してくれたとまで思う。
実際は何も理解していなくても。
英語の先生と勉強の場で会話すると、話す側も理解しているか確認しながら話してくれる。
しかし、友人関係になると、そんな事いちいち確認しないし、聞き取れてる体で話すのが当たり前だ。
だから、彼からすると、1年前の自分と今の自分の英語力の差を大して感じなかったのではないかと思った。
つまり聞こえたふりをしていたことで、最初から「十分英語力がある」と思われ、今の自分との変化を感じていないと言うことだ。
実際は、大きく変化していたとしても。
話し手と聞き手の認識の違い
日本語を勉強している外国人と日本語で会話している状況を想像してほしい。
何も聞き返さず「うん、うん。なるほど。そうなんだ」と答える人(本当は聞き取れていない)
「今なんて言った?」「それってどう言う意味?」と何度も聞き返す人
果たしてどちらが日本語が上手と思うか。
当然前者だ。
話し手からすると前者は、一回ですっと聞き取れているように見え、後者は何回も聞いてきて「こいつ全然日本語わからんやん」と見える。
ただ、実際は真逆だ。
自分も何度も経験したが、本当に聞き取れない時は、聞き返す余裕さえない。
聞き返す英語が出てこない。
とりあえず頷くしかない。
つまり前者になる。
逆に、なんとなく聞き取れている時の方が「それってどう言うこと?」と聞き返したくなる。
つまり後者になる。
聞き手の実際は、後者の方が聞き取れているし、話せているので日本語力があると言うことになる。
当たり前の事実
自分の英会話を振り返った。
ここ最近、聞き取れたふりをする回数は減り、逆に聞き返す回数が増えたように感じる。
これはいい傾向だ。
何も分からず、とりあえず頷いていたあの頃より、聞き返してでも理解しようとする今の方が絶対にいい。
自分の英語力を客観的に見る上で、聞こえたふりをどれだけ減らせているかは一つの判断材料になる。
人に「自分の英語どう?」と聞くよりよっぽど有効かつ正確な方法だ。
結論、
聞こえたふりを減らして、分からなかったら恥ずかしくても何度も聞き返す方がいい。
聞き返す回数が増えた方が、自分の英語力が伸びている証。
と言う、そんなの当たり前じゃんと言うことを、海外生活3年目にしてようやく実感を持って気づいた1週間だった。
言語習得は本当に時間がかかる。
仕方ない。
来週はweek10
Term1の最終週。
これが終われば、いよいよ日本に一時帰国。
ワクワクが止まらない。
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最後まで、ご清覧ありがとうございました。
現在は、メルボルンのクッカリーで料理の学習をしています。
そこに至った経緯なども良ければご覧ください。
では、また。
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