【オーストラリア】日本一時帰国を終え、再び海外生活に戻るアラサーの心境

クッカリー生活

オーストラリア】メルボルンのクッカリーに通う学生の日常season2week0

小話

「オーストラリアに帰るっていうんだね」

日本に一時帰国中、友達にふと言われた。

そう。

帰る。

オーストラリア観光に行くのではなく、現実に戻るのだ。

オーストラリアの料理専門学校(クッカリー)のホリデー期間を利用した2週間の日本への一時帰国が終わった。

2年ぶりの日本は、どこまでも懐かしく、2年分のデータを一気にアップデートするような怒涛の2週間だった。

それは、嬉しくもあり、どこか寂しくもあった。

そんな日々を振り返り、オーストラリアに帰国する今一瞬の心境をまとめておこうと思う。

海外生活をしているなど関係なく、アラサーという人生の岐路に立つどなたかに、共感できる内容になれば幸いだ。

変わるもの、変わらないもの

大学時代、教員採用試験の面接の練習で「教育界における不易と流行は何だと思いますか?」と言う質問をされた。

当時質問の意味が分からず、慌てて意味を調べた記憶がある。

不易とは、時代に関係なく変わらないもの。

流行とは、時代とともに変わっていくもの。

教育界における不易とは、例えば生徒はいつの時代も教員の鏡である事、流行とは例えば、学校の教育方針は時代とともに移り変わると言う事といった調子だ。

今回の一時帰国で一番感じたのは、そんな変わらないものと変わってしまったものについてだ。

2年経っても、変わらずそこにあるもの。

2年経って、いつの間にか形を変えていったもの。

別に変わらないことがいいとか、変わっていくことがいいとかそう言う話ではない。

ただ、その事実がそこにあり、その事実が一番印象に残ったという話だ。

久しぶりのものに出会うと、つい昔と比べてしまうのはアラサーの性だろう。

ちょうど何十年ぶりに母校の小学校に行って、ここが変わってる、ここが変わっていないと自然に言い合ってしまうような感覚だ。

この懐かしむと言う行為は、間違い探しみたいなもの。

昔の記憶と今の記憶を行ったり来たりさせて、その違いを楽しむことだ。

違いがあるとすれば、間違い探しは、違いを見つけることだけに楽しみがあるが、懐かしむと言う行為は、違いを見つける楽しさに加え、変わらないものを見つける楽しみもあるということ。

そして、間違い探しは、ただただ楽しいものだが、懐かしむとは、時に悲しさ、寂しさが伴ったりもするということだ。

案外、感情の起伏が起きやすい。

今回の一時帰国は、そんな懐かしむ瞬間の連続であり、変わるもの、変わらないものの発見の連続だった。

自分軸と他人軸

こんなにご飯の美味しい国、こんなに居心地のいい国をわざわざ離れる必要が本当にあるのか。

そう思う自分を否定しきれないのも、また事実。

とりあえず日本を離れたかった2年前とは、状況も心境もかなり変わった。

そう思うきっかけの一つに、”自分軸と他人軸”の話がある。

突然だが、あなたはどれほど”自分軸”で生きているだろうか。

自分のやりたいことを相手を気にせずやることが自分軸100%だとしたら、あなたは自分軸何%くらいの人生を生きているだろうか。

パートナーがいる方や子どもがいる方は、当然パーセントは低くなる。

自分のやりたいようにしていては、上手くいかない。

他人軸を考慮しなくてはならない。

若い時は、それをストレスに感じるものだ。

自分の好きなようにやれる人生こそ最高の人生。

そんな風に考えるものだ。

同様に自分のような自ら海外生活を選んだ人間も、自分軸は必然的に強めだ。

そういった人生を求めている部分もあるから当然だ。

ただ、帰国中たくさんの友だちに会う中で、たくさんの他人軸強めの人に会った。

生まれたての子どもがいる子なんかは、赤ちゃん100%

他人軸100%だった。

そこで思ったのは、彼らは他人軸100%であることを苦に思っていないし、何なら自分軸100%の人生など一切求めていないと言うことだ。

まさに目から鱗。

同時に、自分もそうなりつつあることに気づいた。

大きな心境の変化だった。

オーストラリアで生活する意味

そんな心境の変化もあり、今回の帰国は、英語が話せるようになるとか、給料がいいとか、そういう次元の話、言い換えれば自分軸中心の話について、考えるきっかけになった。

はっきり言うと、そう言った類のことは、所詮一時の幸せ、一時の言い訳にすぎないと感じた。

考えるべきはもっと先。

もっと深く。

そう思った。

海外永住を本気で考える人に見える最果ての境地に、いよいよ立ち向かう時がきたようだ。

この感覚は、とりあえず海外に飛び出した2年前の自分には、決して分からない感覚。

日本に飽き、海外生活を初め、その良し悪しを知った上で再度日本に帰国して得た感覚。

これから海外永住を考える数多の若者に共有したい、価値ある感覚だ。

一方で変わらず思うこともある。

海外。

曖昧で未知な存在。

人生についていろいろ考えさせられる話題。

ここまで生きる意味を考えさせられるトピックはそうない。

ここまで人の感情を揺さぶる経験はそうできない。

なぁなぁな人生とは程遠い人生。

面白い。

やっぱり海外は、

面白い。

それは、変わらずに思うこと。

新章開幕

このように海外というキーワードを通して、自分はいろいろなことを考えさせられたし、その経験を共有したいと強く思うようになった。

同時にこの記事を読んでくださっているあなたにも、内容は違えど、自分の経験から、我が子に伝えたいこと、これから自分と同じ道を歩もうとしている後輩に伝えたいことの1つや2つはあるのではないか。

そう思う。

その人だから話せる渾身のトーク。

聞きたい。

その胸熱の語りを聞きたい。

心からそう思う。

じゃあどうやって?

じゃあどこで?

答えはもう出ている。

いろいろ考えたが、やっぱり答えは出ている。

オーストラリアでシェフとして生きていくための、また新しいモチベーションができた。

待ったなし。

クッカリー生活シーズン2

まもなく開幕。

最後まで、ご清覧ありがとうございました。

このようにオーストラリアの学生ビザを考えている方に向けて、メルボルンでのクッカリーに通う様子をVlogが横行する今、あえて活字で伝えています。

クッカリーDay1の様子は、こちらにまとめています。

では、また。

コメント

タイトルとURLをコピーしました