メルボルンのクッカリーに通う学生の日常season2-week1
初めに
海外の語学学校あるあるの一つに、日本人同士で英語で会話するということがある。
オールイングリッシュが基本の語学学校だから、当たり前だ。
そしてこれがなんとまあ、個人的には苦手だった。
日本語の方が会話しやすいのに、あえて英語で話す違和感。
高校の英語の授業で、隣の生徒と英語で会話する気まずさの延長がそこにはある。
まあ、苦手だ。
愛想笑いの量は、皆いつもの3倍くらいだろう。
ただこの母国語で話したいという感情は、日本人に限ったことではない。
韓国人同士は韓国語で話したいし、スペイン語圏同士はスペイン語で話したい。
そっちの方が楽だし、当然だ。
では、次のような状況で、あなたならどう振る舞うだろうか。
日本人2人と日本語の話せない外国人1人。
3人のうち一人だけが母国語が違うとき、あなたは、3人が共通で理解できる第2言語で会話しますか。
それとも、会話のしやすい母国語を使いますか。(どの程度使いますか。)
海外生活の経験がある方なら、ピンとくるこの状況。
日本にいるときにはまず経験しないであろうこの海外あるあるシチュエーションについて、面白いと思ったので、今回は、ちょっと考えてみようと思う。
新章開幕
2週間のホリデーはあっという間に終わり、クッカリー生活もterm2を迎えた。
全8termある内の2つ目。
クリスマスまでの10週間のスタートだ。
クラス替えもあり、新しい顔ぶれがずらり。
この歳になって、クラス替え初日のあのワクワクドキドキ感を再び感じることになるとは思わなかった。
今回のクラス国籍は、フィリピンと韓国が大半を占めていた。
先生は同じ。
授業の基本的な流れもterm1と同じで、一日教室でのデモがあって、次の日に実践授業のクラスがあるという感じだった。
なので流れはほとんど知っていたので、term1よりはかなり余裕をもって過ごすことができた。
Term2も余裕だなという感じだった。
One day
そんなことを思いながら授業を受けていると、ふと感じたことがあった。
やたらと英語以外の言葉が聞こえてくる。
初めはあまり気にしていなかったが、前のクラスよりも明らかに英語以外の会話の量が多い気がした。
授業中は大したことないが、休み時間になると自国の生徒で固まって母国語を話すといった様子だった。
以前からそういう傾向はあったが、クラス替え最初の週で同じ国籍で固まりやすい。
フィリピンと韓国勢がほとんどということもあり、仕方ないという感じだった。
ここは、語学学校ではない。
英語を勉強する場所ではない。
仕方ない。
ついつい話してしまう母国語
なので、そこに関してどうこう思うことはない。
問題は、3人もしくはそれ以上で会話をしている時だ。
先ほども例に出したが、休み時間などで雑談をしていると、3人のうち一人の母国語が違う場面に多々遭遇する。
おそらく、語学学校やバイトの職場などでも頻繁に起きているのではないかと思う。
今回で言うと、フィリピン・韓国の生徒が多いため、自ずと彼らと自分というシチュエーションが増える。
面白いのは、このシチュエーションでの対応の変化だ。
肌感だが、大半の人は、その英語力に関係なく、最初はみんなが共通の英語を話そうとする。
その子だけ知らない言語を話すのは、その子に申し訳ない。
そう思うからだ。
ただ、自分も含め、大概の人は自然と英語ではなく母国語を使う割合が増えていく。
やはり、相手のことより話しやすさを選んでしまう。
その結果何が起こるか。
今回のクラスでインドネシア人の若い女の子が一人いた。
自分にも初日から自己紹介をしてくれて、愛想のいい子だった。
彼女は、韓国人の子と仲がいいみたいで、休み時間には韓国グループに混じって会話をしていた。
ただ聞こえてくるのは、韓国語ばかり。
グループにはいるけれど、その子はおそらく何も会話を理解できていない。
そんな感じだった。
そんな中、彼女も英語で割って入って会話に参加していた。
自分も同じ経験を何度もしてきたから良く分かるが、みんなが母国語で盛り上がっている中、英語で会話に割り込むのは、つまらん飲み会で早く帰りたいけど言うタイミングがないみたいなもの。
会話を遮るような気がしてあまり気が乗らないし、言いづらい。
彼らも悪気があって、そうしているわけではないのは分かる。
ついつい母国語を話してしまうのだ。
ただ、一人だけ会話についていけないこの状況も、なんとなく喜ばしくはない。
そうは思わないか。
多国籍の難しさ
英語ができれば、会話に困ることはない。
英語ができれば、みんなと仲良くコミニュケーションが取れる。
多くの人がそう考えているのではないか。
自分もそう思っていた。
実際、2人ならそれで間違いない。
ただ、オーストラリアのような移民国家では、実は今回のようなことも起きる。
つまり、英語ができても、3人以上いると周りが英語を話さないということが起こる。
仕事ならまだしも、プライベートならそりゃ話しやすい母国語を話すよね。
と言う話。
人間は、自分に甘い。
良くないと分かっていてもやってしまう。
そういう一面が人間にはある。
ちょうど、深夜のカップヌードル、自習中のSNSのように。
解決策
自分もこの状況になった時、なるべく英語で会話をしようと思うが、まあ難しい。
「言語は世界共通で1つでいいやろ」とたまに本気で思う。
繰り返すが、大前提、誰もそうしたくてそうしている訳ではないと言うのがある。
ついついそうなるのだ。
韓国レストランなどに潜り込んで、似たような状況になっている人がいるとするならば、安心して欲しい。
そんな人はいっぱいいる。
なので気にしないことが一番だと個人的には思う。
自分も最初この蚊帳の外感を、いい気はしなかったが、自分もやってしまうと気づき、今では全く気にならなくなった。
一つ解決策があるとすれば、この状況をなるべく作らないこと。
学校や職場はともかく、プライベートで無理に多国籍にしないこと。
それに尽きる。
そんなことを思った1週間だった。
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職場ではイタリア語が飛び交い、絶賛ぼっちプレー状態なので、イタリア語の勉強をゆるーく始めました。
言語習得に勤しむみなさん。
言語は大事です。
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最後まで、ご清覧ありがとうございました。
現在は、メルボルンのクッカリーで料理の学習をしています。
そこに至った経緯なども良ければご覧ください。
では、また。
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